日芸卒、自衛隊出身の異色YouTuberかざり 初個展に「意外にサマになっている」
日本大学芸術学部卒業、陸上自衛隊員出身の人気YouTuberで、タレント、女優、モデルなどとしても活動する「かざり」の初の個展が2日、東京・新宿眼科画廊でスタートした。
かざりは現代アートの分野でも別名義で、日本大学芸術学部卒業制作芸術学部長賞、大細密展優秀賞、SHIBUYA ART AWARDS、三重県みえ県展入選などの実績を積んできた。
初めて「かざり」名義で個展を開き、「アトリエで制作している時は白い壁に飾られていることが想像できなかったが、意外にいいじゃない、サマになっているんじゃないかなって思う。制作している時は孤独であるけど、並んでいるのを見ると、自分が描いてきたのは間違いじゃなかったんだなって思う」と手応えを語った。
今回、最も大作なのは、三重県みえ県展で入賞した92センチ×118センチの「光をたどる」で、制作過程を「レジン(樹脂)、キャンパス、絵の具、ペンでレイヤー状に重ねていきます。CGに絵の具で細かく色を付けて、レジンを重ねていきます。レジンが乾くのに時間がかかるので、小さい作品でも1カ月はかかりますね。これは構想から1年かかりました」と説明した。
緑色がベースの作品が多い理由は「私は三重県の菰野町という自然豊かな山の近くで育ったんです。緑に憧れがあります。個展のテーマに『記憶』とあるように、幼少期からの記憶に残っています。心地いい色を使っていたら、緑が多くなりました」というもの。
今後については「去年は時間が作れなかったが、今年はもっと制作の時間を増やしていきたい。お客さんの感想を聞きながら、今後どういうものを描いていくか考えていきたい。名古屋とか、大阪、福岡、札幌…海外でも個展をやってみたい。いろんなところで発表していきたい」と、夢を広げていた。
7日まで。