藤井聡太が公式戦初の持将棋 第49期棋王戦5番勝負第1局
第49期棋王戦5番勝負第1局が4日、富山・魚津市の新川文化ホールで行われ、藤井聡太棋王(21=竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖の八冠)が挑戦者の伊藤匠(たくみ)七段(21)と129手で持将棋(じしょうぎ)(引き分け)となった。公式戦で藤井棋王の持将棋は初。
藤井棋王にとっては同学年で昨年の竜王戦でも4連勝のストレート勝ちしている相手ではあったが、83手目には52分の長考を見せるなど油断なく戦局を進めた。持将棋は、お互いの玉が相手陣に入り、どちらも玉を詰ます見込みがない場合に、両対局者の合意によって大駒1枚を5点、小駒1枚を1点として盤上の駒および持ち駒を数え、両対局者の点数がそれぞれ24点以上となることが条件で成立する。
昼食は魚津産紅ずわいがにのスパイシーカレーオムレツのせとアイスウーロン茶。能登半島地震の影響が残る北陸で「歓迎していただいた」と感謝の気持ちで対局を進めた。棋王戦5番勝負は第2局を石川・金沢市、新潟市と北陸3連戦となる。