役所広司 アカデミー賞ノミネートで「アレのアレが欲しい」と受賞に意気込み「人間は欲深いですね」苦笑い
俳優の役所広司が5日、東京港区のフランス大使館 大使館公邸で行われた、「横浜フランス映画祭 2024」(3月20~24日間)のラインアップ記者会見に特別ゲストとして出席した。
同映画祭の特別アンバサダーに就任した役所は「ボンジュール」と上機嫌にあいさつして登場。フランス映画が大好きだといい、「大役にものすごく緊張しています。どうこの映画祭でお役にたてるかわかりませんが一人でも(フランス映画)にたくさんに触れていただきたいと思って参加させていただきました」と語った。
役所は昨年、主演映画「PERFECT DAYS」で、第76回カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。当時を振り返り「最優秀男優賞をもらった時は忘れられない瞬間でした」としみじみ。「一緒に参加したキャストもスタッフも皆喜んでくれて。(ヴィム・ヴェンダース)監督も涙ぐんで喜んでくれた時は本当に感動しました」と振り返っていた。
同作は1月に発表された米アカデミー賞の国際長編映画賞候補の一つにもノミネートされた。そもそも同作が日本代表作品になった際に、役所は「まずアメリカのキャンペーンで『テルライド映画祭』に行って、皆でイタリアンのレストランで食事してる時に『日本代表に決まった』と報告を受けて」といい、「たくさんお客さんがいる中、皆で大騒ぎした。最初は『あの日本人達は何を喜んでいるんだ』」と驚かれる程騒いだそうだが、「(客が)映画祭に参加した人が多かったので、ワインも差し入れしてくれたりして。日本代表になっただけなのに、まるでオスカーを取ったかのように喜びました」と打ち明けていた。
その後、アカデミー候補のショートリストに残った所で「もうそこまで行けいいでしょうと」満足していたとも説明。それでも最終的なノミネート入りを「YouTube」でのリアルタイム配信で見守っていたようで、「人間は欲深いもので、ここまできた『“アレのアレ”が欲しいよね』って皆言ってる状態です」と、プロ野球・阪神タイガースのネタも入れつつ、受賞へも意気込み、会場の爆笑をさらった。