佐藤浩市 新人賞・黒川想矢に「真面目で素晴らしい」初々しさにも笑顔

 助演男優賞を受賞した佐藤浩市(撮影・佐藤厚)
 助演男優賞を受賞した佐藤浩市(撮影・佐藤厚)
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 「第66回ブルーリボン賞 授賞式」(8日、東京・イイノホール)

 映画「愛にイナズマ」「せかいのおきく」などの演技で助演男優賞を獲得した佐藤浩市は、「今年度は何とかこうやって登壇して頂く機会に恵まれまして、大変ありがたく思います」と喜んだ。

 直前に登壇した新人賞の黒川想矢の“ド緊張スピーチ”に「初々しいよね」と笑顔。81年に新人賞を獲得した佐藤は「40数年前に私も新人賞を頂きまして、ここまで初々しくなかった。ちゃんと自分で書いた物をしたためて、これを話すんだと決めてきた彼(黒川)は真面目で素晴らしいなと思いました。おめでとう」とまず拍手を送った。

 新人賞ほか、02年に主演男優賞を獲得。今回で助演男優賞も獲得し、父・三國連太郎さんと並ぶ男優として“個人賞3冠”を達成する快挙を打ち立てた。佐藤は「去年公開された作品でいかに色んな良い出会いがあったかということ。それを作って下さった監督たちに感謝。そこで様々なハードルを与えて下さった、変化に富む演技を求めて下さったこと、役を求めて下さった。それに出会えたことに感謝」と喜びをにじませた。

 日本の映画界を引っ張る立役者は「自分も少なくとも10年以上はやっていきたいけど、その中で今までにない自分に出会ってみたいと思います」と締めのあいさつ。映画「愛にイナズマ」の石井裕也監督は「(佐藤は)日本で一番の俳優ですよ。浩市さんと現場で一緒にいる事が楽しくて最高の学びになりますし、最高に面白いんですよね。本当におめでとうございます」と祝福を送った。

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