小学館編集者の声明「最後の一文」に賛否「寂しいです。先生」Xでは「お涙頂戴」「泣かせようと」「全然響かない」
漫画「セクシー田中さん」の原作者、芦原妃名子さんが1月29日に急死した件で、8日、発行元の小学館、および、第一コミック局編集者一同がコメントを発表した。
X(旧ツイッター)のトレンドワードには「最後の一文」が挙がり、編集者一同が2000文字を超える長文の最後につづられた言葉に、賛否が挙がった。
「現場の編集者」たちは「深い悲しみと共に、強い悔恨の中にいます」と記し、「芦原先生は、皆様が作品を読んでご想像されるとおり、とても誠実で優しい方でした。そして、常にフェアな方でもありました」と芦原さんの人柄を伝えた。
その後は、著作権には利益を守る「著作財産権」と著者の心を守る「著作者人格権」があることなどを説明。「今回、その当然守られてしかるべき原作者の権利を主張された芦原先生が非業の死を遂げられました。」と悔やんだ。
本件のドラマ化にいたる日本テレビサイドとの交渉の流れの一部を公開しつつ、今後の原作の映像化にあたっての取り組みについて「よりよい形を提案していきます」とも記した。
そして、声明の締めくくりとなったのは以下の言葉。
「それでもどうしてもどうしても、私たちにも寂しいと言わせてください。
寂しいです、先生。」
声明全般に関しては、これまで小学館に批判的だった漫画家もSNSで理解する声を上げた。一方で、「最後の一文で泣かせようとしてる所も人の気持ちにつけこもうとしてるように見えてきた」「最後まで芦原先生に責任もってきちゃってませんか」「最後のお涙頂戴の一文読んでも全然響かないんだわ」などの厳しい声が多かった。