樹木希林さん臨終の瞬間 内田裕也さんが電話口で呼びかけた言葉 長女・也哉子が明かす「まさしくここで母はなくなった」
エッセイスト、女優の内田也哉子が12日、TBS「THE TIME,」に出演。2018年9月に死去した母で女優の樹木希林さんの臨終の瞬間を語った。
キャスターの安住紳一郎が、希林さんが最期の時を過ごした都内の自宅を訪問。也哉子が案内した。
ソファがある部屋での対談。也哉子は「まさしくここで母はなくなった。介護用ベッドを置いて。母の願いは最期、家の畳で死ねたら本望と言っていたんですけど、みんなが用事をしているのが見渡せるところで、息を引き取りましたね」と語った。
さらに、夫の内田裕也さんが電話で呼びかけたことも明かした。
「臨終の瞬間には私たちが(父の内田裕也さんに)電話をかけて、明け方だったんですけど、出るかなと思ったけど、裕也が奇跡的に出てくれて、(希林さんの)耳元に電話を当てて、『啓子(希林さんの本名)!しっかりしろ!』と言う声が聞こえていた。意識が遠のく中でも、裕也の声が聞こえたら、(孫の)雅楽の手を握っていたんですけど、ぎゅーっと握り返して。『すごい!強く握ってる』って」
波瀾万丈の人生を彩った裕也さんの声に、生への反応を見せたという。
也哉子は臨終の床で気づかされた母の教えも語った。
「母はずっと『孫たちは子供たちにも、自分の死にゆくさまを見てもらいたい』と言っていて。どういう意味なんだろうってずっと理解できなかったんですけど、なくなった瞬間に立ち会った子供たちの顔がすごく変わったんですね。死というものがあるからこそ、生が浮き立つというか、輝くというか、そういうことを理屈抜きに教えてくれた」