１５日に放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「ブギウギ」では、タイ子（藤間爽子）がスズ子（趣里）に、これまでの辛い体験を涙ながらに語る。

　この日の「ブギウギ」では、スズ子がタイ子の子の達彦に、おミネの仲間の女性達を紹介してもらい、靴磨き代を稼げるように計らう。

　達彦はたくさんのお金を持って帰宅するも、病気でふせっていたタイ子は、達彦が盗んだのでは？と心配。返してくるようにきつく伝えると、それを外で見ていたスズ子が事情を説明しに部屋に入ってくる。

　タイ子は「またあんたか」「他人のあんたには関係ない」と言い放つも、スズ子は「なら思い出させたる」と言って、タイ子との思い出を言い聞かせる。「一年生で転校してきたワテに初めて声かけてくれてからずーっと大好きや」「お母ちゃんは芸者さんしてはって、きれいな人やった。ワテら一生懸命お稽古したなぁ」と涙ながらに呼びかける。

　タイ子は号泣しながら「やめて！」というも、スズ子は「やめへん！」。そして「片思いしてたあいつ。あいつ、誰やった？あいつに恋文出す出さないで、傷つけてしもたこともあったなぁ。そやけどちゃーんとタイ子ちゃん、許してくれて…」と懐かしい思い出も口にする。

　タイ子は「なんやの、あんた！ほんま酷いわ、そんなん言うたらますます惨めや。うち、もうボロボロや…」と泣き崩れ、母は空襲で死に、夫も戦死。病気になって一人息子を働かせている情けなさを訴え、「夢かなえたスズちゃんとうちとでは、天と地や」と、対面後、初めて「あんた」から「スズちゃん」呼びに変化し、悲痛な思いを訴える。

　直後の「あさイチ」では、タイ子役の藤間がゲスト。「何があったんやって、私もまだ話せないので、どうしたらいいか…」と苦笑いだった。

　ネットでも幼なじみの涙の対面に「タイ子ちゃん、鈴子を他人として接していたのに、鈴子が昔話をしたから、『鈴ちゃん』呼びに戻ったことに、涙が止まらなかった」「朝からタイ子ちゃんの叫びにもらい泣いた」「スズ子らしい心の開かせ方やった。きっとタイ子ちゃんは大丈夫や」「タイ子ちゃん　とズズちゃん　話せてよかったな　こっちもめちゃくちゃ泣いたわ」など涙涙の声が上がっていた。