元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が１６日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、岸田文雄総理が２日前の衆院予算委で国民に確定申告を促す発言を行ったことに「国民感情を逆なでする天才的な空気感の読めなさ」とあ然とした。

　この日は自民党が裏金問題に関して行った聞き取り調査の結果公表について取り上げた。その中で、２日前の衆院予算委での岸田総理の発言も放送。岸田総理は「今般の政治資金を巡る問題に関して、国民の信頼回復に努めなければならないと強く感じていることを申し上げた上で、１６日から開始される確定申告について、それぞれの納税者の皆様方には、法令にのっとり適切に申告・納税を行っていただくようお願いを申し上げたい」と発言していた。

　自民党の森山裕総務会長は、キックバックされた使途不明金について追加で納税する案については「政治資金として処理されている」とし、完全否定している。

　これに玉川徹氏は「岸田総理の答弁を聞いても、国民に対し、お前らは払えよ、我々は払わないけどね、と。丸く言えば」と苦々しく語り「そんなことで納税意識、高まると思うんですかね？」とバッサリだ。

　一茂も「岸田さんの国民感情を逆撫でする天才的な空気感の読めなさ。本当にビックリですよ」とあきれ果て。時事通信の最新の世論調査で岸田内閣の支持率が１６・９％となっていることにも、過去には７％台という支持率の内閣もあったと指摘し「そこに匹敵するぐらいの支持率。それを回復するのは難しいでしょうね」とも語っていた。