叶井俊太郎氏と死の1カ月前対面の笠井アナ、同じステージ4「諦めないで、と言えず」「やっと逝けましたね」

 叶井俊太郎さん(2023年12月16日撮影)
 笠井信輔のインスタグラム@shinsuke.kasaiより
 笠井信輔のインスタグラム@shinsuke.kasaiより
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 フリーアナウンサーで映画好きで知られる笠井信輔(60)が17日、ブログを更新。膵臓がんで16日に亡くなった映画プロデューサーの叶井俊太郎さんを追悼した。叶井さんは22年6月にステージ4の膵臓がんと判明。余命半年の宣告を受けたが、抗がん剤治療や手術は受けず、仕事を続けていた。

 笠井は血液のがんといわれる悪性リンパ腫でステージ4と診断され、19年12月に入院。治療を受けた。叶井さんとは最近は連絡を取り合ってはいなかったが、今年1月11日、映画「唐獅子仮面」の試写会で対面し、10分ほど話をしたという。

 ブログで「1ヵ月ほど前にお会いして覚悟はしていたんですが深い悲しみの一方で、ある種の安堵感とでも言うのでしょうか 叶井さん、やっと逝けたねと言う複雑な思いが交差しています」と偽らざる思いを吐露。

 映画を愛し抜いた叶井さんの激動の人生を振り返りながら、「二人ともがんのステージ4になった 気にならないわけがありません」。昨年末、「叶井さんが笠井さんと話したいと言ってます」とNHKから対談番組のオファーがあり、年明けすぐに収録日が決まったが、前日に体調不良のためキャンセルになったことを明かした。

 それでも、満身創痍の体で、1月11日、自身が手がける映画の試写会に現れた叶井さん。「さっきも、吐いちゃってさ。もう帰ろうかと思ってね」と口にするほど、ぎりぎりの状態。「もう治療はやってない」「もう、早く死にたいんだよね」と話したという。

 笠井は「倒れそうな佇まいの中で出た『死にたい』という言葉」に、「どう、答えていいかわかりませんでした」「だから…『あきらめないで』と言えなかった」と明かした。

 最後まで、ベッドの上で4月公開の新作の仕事をしていたという叶井さん。笠井は「ご家族は、まだまだ長く生きてほしかったと思われていると思います それも当然です おつらい気持ち察します しかし、私は、久しぶりに会った映画業界の仲間として、天に向かって言いたいのです 叶井さん、山あり谷ありでしたが素晴らしい映画人生でした やっと逝けましたね」と言葉をかけ、「天国からいつものように豪快に笑って、僕ら映画人のことを長く見守っていてください これからは、安らかに」とつづった。

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