立川志らく「何でもセクハラと言えばいいものではない」蘇民祭ポスター騒動の当事者に「傷ついた男性への責任は誰が」

 落語家の立川志らくが19日、TBS「ひるおび」に出演。「何でもセクハラと言えばいいものではない」と怒りをにじませた。

 番組では、17日に岩手県奥州市の黒石寺で開催された蘇民祭について特集した。1000年以上の歴史を誇ったが、関係者の高齢化や担い手不足を理由に、今年が最後と発表されていた。

 ふんどし姿の男性270人が麻袋を奪い合う勇猛な伝統の祭事が全国的に名をはせたのは2008年。あごひげを生やし、胸毛をたくわえた男性が大写しになったポスターに対して、JR東日本が「不快感を与えかねない」として駅構内での掲示を拒絶して、騒動に発展した。

 番組では、ポスターでモデルになった佐藤真治さんを取材。「ひげが濃かったか、胸毛が濃かったか知らないけど、特別何かをしたわけじゃないし。あの当時は、誰かが一言言えばセクハラだとか、その走りだったんでしょうから」と語った佐藤さんは、騒動以降16年間、祭りに参加しなかったという。

 志らくは、「何でもセクハラと言えばいいものではないし、これをセクハラと言うんだったら、傷ついた男性に対するそれは、誰が責任を取るんだ」と憤った。

 さらに「プロのモデルだったら、何を言われても、ギャラが発生したりで覚悟は出来ているけど、一般の方だから。これがセクハラだ、気持ち悪いって言われたら、この人、家族みんなが傷つきますよね」と佐藤さんをおもんぱかった。

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