毒蝮三太夫 古今亭志ん朝さんを「恋敵です」 「昭和落語名演 秘蔵音源CDコレクション」創刊記念イベント
落語家の林家正蔵(61)、落語家の林家たい平(59)、タレントの毒蝮三太夫(87)が21日、都内で行われた「昭和落語名演 秘蔵音源CDコレクション」(アシェット・コレクションズ・ジャパン)の創刊記念&ラジオ特番放送記者発表会に登場した。
落語協会100周年を記念したもので、2001年に死去した3代目古今亭志ん朝さんの「真打昇進披露興行」や、民放ラジオ局で収録された音源などが収録されている。毒蝮は志ん朝さんを「積年のライバルで、今はね、恋敵なんです」と表現。「今、うちのかみさんが志ん朝さんにゾッコンなんですよ。寝る前に志ん朝さん見たいって。大谷(翔平)より志ん朝さんって、今はシーズンが始まってないから、今や大谷より志ん朝さんで、だからライバルですな」と明かし笑わせた。
初代林家三平を父に持つ正蔵は、志ん朝さんに憧れて落語家を目指したという。「父親の芸風はあまり好きじゃなかった。志ん朝を見て落語家ってかっこいいなと思いました」と明かし、作品の音源を聞いて「落語の頼もしさ、強さ、落語の力を志ん朝師匠の語りを聞いて、いろんなものを感じた。この音源はずっと先100年残っていく」と感想を語った。
たい平も「高座を見させていただいて、こんなすごい落語があるんだと衝撃的でした。江戸という空気に浸りながら、志ん朝師匠が作り上げる江戸の中にのんびりとつかることができる。圧倒的な力を、志ん朝師匠には感じました」と思いを明かした。
志ん朝さんの特別番組「古今亭志ん朝を語る夜」は、文化放送で23日、午後7時から放送される。