橋本五郎氏、松本人志問題での文春側の主張に疑問符「一生懸命取材しても間違ってれば何の意味もない」

 読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏が22日、日本テレビ系情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、後1・55)に出演。ダウンタウン・松本人志が損害賠償を求めて文芸春秋などを訴えている裁判について言及し、文春側の報道に疑念を呈した。

 この日番組では、松本側の訴状に対して同日発売の「週刊文春」誌上で行った反論を紹介。文春側は、3年半もの時間をかけて松本からの性被害を訴えているA子さんを取材したなどとし、客観的証拠がないという松本側の主張を否定した。

 これに橋本氏は「マスコミの立場として、私たちは何を心がけてるのか。一番心がけてるのは、一生懸命取材しても、それが間違ってれば何の意味もないんですよ。アウトなんですよ」と発言。「だから『これだけ取材しました』ってことが、そんなに説得力を持たなくなっちゃう」と主張した。

 その上で「核心的事実は何かってことですよ。それは、意思に反して強制的にその性加害があったかどうか、それ一点ですよ」と持論を展開。性加害の事実認定よりも報道の「真実相当性」が争点とされる報道が多い中で、「その意味では、(裁判は)真実の追及なんですよ。反論する側もきちんと『そうじゃない』っていうことをやっぱり証拠として出さないと」と、文春側の主張への意見を続けた。

 番組に出演していた嵩原安三郎弁護士も「よく真実相当性で勝てば文春側の勝ちっていう話をするんですけど、『一生懸命調べたけど間違いでした』というのは、報道機関としての勝ちかって言うと、裁判では勝ちですが、報道機関としてそれで良かったのかというのは、読者として疑問」と同意。橋本氏は「報道倫理以前の問題ですよ」と語気を強めた。

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