俳優の役所広司（６８）が２５日、都内で行われた主演映画「ＰＥＲＦＥＣＴ　ＤＡＹＳ」の大ヒット御礼舞台あいさつに登場した。

　同作は公開約２カ月で興行収入１０億円と観客動員数７０万人を突破。役所は「こんなにたくさんの方が見てくださっている。かなりおかわりをしてくださっている方が多いんだろうなと思っていました。うれしいですね。ありがたいです」と感謝した。

　同作は日本アカデミー賞（優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞）、キネマ旬報ベスト・テン（日本映画監督賞、主演男優賞）を受賞し、本年度の米国アカデミー賞では国際長編映画賞・日本代表としてノミネートされている。普段は「自分の映画はほとんど見ない」という役所だが、「映画祭に行くとお客さまと一緒に映画を見る機会がありますので、ＰＥＲＦＥＣＴ　ＤＡＹＳは、そのおかげで３回くらい見ています」とも明かした。

　米アカデミー賞国際長編映画賞候補にノミネートされており、３月の授賞式にも出席する予定。「正直ホッとしましたね。日本映画も今年はいい作品がたくさんある中で日本代表としてこの作品を選んでいただいて」と語り、「今まではここまで来れば満足だなと思っていたけど、スタッフもキャストも、みんなその上に行きたいという欲が出てくるんですね。ここまできたら、もちろん１等賞が取りたい」と意欲を見せた。