コラムニスト・河崎環氏、埼玉県のクルド人めぐる問題で持論 日本人が行ったデモが「圧倒的におかしかった」 中指立てる抗議にも理解示す
コラムニストの河崎環氏が、22日に放送されたインターネット放送のニュース番組「ABEMA Prime」に出演。埼玉県内で起こったクルド人による抗議活動ををめぐる問題に持論を展開した。
埼玉県内のクルド人をめぐっては、18日にJR蕨駅前で、クルド人排斥を求めるデモが発生。これにクルド人が反発する様子の動画が拡散され、「日本人死ね」などと言っているように聞こえると話題となった。
河崎氏はこの話題に「私、この抗議動画が物議を醸しているという話を聞いたときに、はじめ、クルド人の方々が日本人のコミュニティーに対して『我々を認めろ』みたいな形でデモを起こされて、そこでの発言なのかっていう風に思っていたら、話が全く違いますね。日本人がクルド人の皆さんに対して外国人を排斥するような形のデモを行って、それにクルドの方が『そんなことはしないでくれ』という、非難というか抗議の声を上げたところを、さらににもう一度『死ねと言っている』と拡散されたということですよね」と発言。「これ、圧倒的に、日本人の、1番初めのデモのあり方がおかしかったんじゃないですか?そう思えますよね」と主張した。
これに、川口市議会の荻野梓議員が「でも、動画見てると、中指立ててらっしゃる方もたくさんいらっしゃるじゃないですか。そういうのを見ると、火に油を注ぐというか」と訴えた。河崎氏は「中指を立てているというのは周りで見ているクルド人の方々が立てていたということですか?」と尋ね、「それはひょっとすると、それこそ文化の感覚の違いで、彼らは抗議の意志というものを、中指を立てるという表現で表したとは思うんですね。きっとそうだと思う。それはアメリカでも普通にやりますし、イギリスでもやりますし、うちの息子も機嫌が悪い時はやったりします」と理解を示した。
また、川口市議会による「一部外国人による犯罪の取り締まり強化を求める意見書」に話が及んだ際には、「特別目立って見えるからというところで、それに対して不快感や恐怖感であるとか、そういったおびえを感じて、それに対して『どうにかしろ』っていってるように聞こえてしまうわけなんですよね。そこに人種差別的な何かっていうものが感じられるという私の受け取り方なんです」と自らの考えを示した。