ダルビッシュ弟 ステージ4のがん闘病をTVで告白 母は「なんで賢太が、と言葉出なかった」
米大リーグ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手の弟・賢太さん(32)が26日、日本テレビ系で放送された「人生が変わる1分間の深イイ話 復活2時間SP」に母・郁子さん(65)とともにVTR出演。兄、自身の闘病などについて語った。
賢太さんは22年に精巣がんを公表。同年年3月に睾丸の摘出手術を受けたが、その後、リンパへの転移が見つかり、昨年2月から半年間、抗がん剤治療を続けた。がんはステージ4だったという。
郁子さんは「言葉が出なかった。なんで賢太がそういう目に…」と振り返り、「仏壇に毎日毎日手を合わせて『連れてかんといてくれ』って(祈った)」と明かした。ダルビッシュ家のムードメーカー的存在の賢太さんは、今も半年に1回、再発していないか検査を続けている。
賢太さんは「有が一番かっこいい。有が(メジャーで)必死に楽しそうにやってるのを見て励みになりました」と時差があっても早起きして試合を観戦し、闘病の支えに。「(有は)いつも頼りになるし、いつも優しいし、いつも輝いてます」。
昨年3月、WBCの強化試合で兄・有が帰国。この時、奇跡的に白血球の数値が良くなり、1日だけ外出許可が出て、京セラドームで生観戦。試合前に数分だけ、有と家族だけで対面できたという。
「『お前体どうなん?』って言われて。大丈夫や、って言うけど、僕の顔色や体の状態見たら(大丈夫ではないと)分かる。『無理せんと、隣の部屋も取ってるから、しんどかったら隣の部屋行ったり来たりしてリフレッシュしてな』(って言ってくれた)」と兄との会話を明かした。