仲宗根美樹さん死去 79歳 肺がんで 「川は流れる」大ヒット 沖縄シンガー元祖とも
沖縄シンガーの元祖とも言われた歌手の仲宗根美樹さん(本名・國場勝子 くにば・かつこ)が24日に肺がんのため都内の病院で亡くなっていたことが29日、分かった。日本歌手協会が公表した。79歳。
仲宗根さんは61年に日本テレビ「東京物語」に出演し、同番組の挿入歌「愛に生きる」で歌手デビュー。2枚目のシングル「川は流れる」が100万枚を超える大ヒットとなり、紅白歌合戦にも出場した。
自身は東京出身も、両親が沖縄出身であるため「島育ち」「奄美恋しや」などの島唄、沖縄ソングを次々と発表し、ヒットさせ沖縄シンガーの元祖と呼ばれるように。71年に結婚のため芸能界を引退し、その後は銀座のクラブママとしても経営手腕を発揮した。17年にはテレビ朝日系「徹子の部屋」にも出演するも、その後は病気がちで表舞台からは遠ざかっていたという。
関係者によると、昨年末に食事が食べられないと体調の異変を覚え、病院に行ったところ、末期の肺がんと診断され、今年2月20日に肺疾患発作で緊急搬送。そのまま帰らぬ人となった。