4人の千尋 いざロンドン 日英同時4カ月ロング上演!舞台「千と千尋の神隠し」

 舞台「千と千尋の神隠し」の製作会見が29日、都内で開催され、初演から主人公・千尋役を続投する女優の橋本環奈(25)と上白石萌音(26)、新たにオーディションで同役を射止めた川栄李奈(29)と福地桃子(26)が出席した。01年公開のスタジオジブリによる同名アニメ映画をもとに、22年に初演された舞台の再演。3月の東京・帝国劇場を皮切りとした日本5都市での公演と並行し、4~8月には英ロンドンで初の海外公演を行う。帝劇から世界へ挑む4人が気持ちを新たにした。 

 初の海外公演が行われるのは、英ウエストエンド最大級の劇場となるロンドン・コロシアム。1904年開業の豪華なオペラ座だ。主催の東宝はこれまでも海外上演を行ってきたが、現地キャスト&現地語上演が基本。日本人キャストによる日本語での海外上演は、日本演劇界で類を見ない試みだ。

 帝劇を経て、ロンドンへ向かう橋本は「正直まだ想像できない。ネットで(劇場の)写真を見ても、本当にここに立つのかなって」と身震い。上白石は「この間ローテーションが発表されて、とんでもない回数だった。ロンドンでやるとか関係なく、まずは健康第一かな」と表情を引き締めた。

 ロンドン公演のための新たな演出は加えず、日本公演と同じ“千尋”を海外で提示する。橋本は「どういう風になるのか楽しみ」と異国での反応を期待し、上白石は「言葉が違っても、空気感をそのまま届ける時間になる。日本人の心を持ってまっすぐ向き合いたい」と作品の力を信じた。

 新たにカンパニー入りを果たした川栄&福地は“先輩”から刺激を受ける日々。川栄は「萌音ちゃんが稽古場に来た時に分からないことを見せてくれた。環奈ちゃんは『大丈夫。行けるでしょ』と明るくしてくれた。この2人を見習いながら、新しい千尋を作っていけたら」と意気込んだ。

 日英2カ国同時上演へ向け、上白石は「カンパニーが散り散りになるので、寂しさはあるけど、何にも代えがたい愛が育った。気持ちがあれば、場所なんて関係なく同じ気持ちでやっていける。全員で責任と愛を分け合ってやりたい」と気合。4人の千尋が海を越え、手を取り合いながら世界観を波及させていく。

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