川嶋あい 徳島商卒業式にサプライズ参加 病と闘う生徒に卒業ソング送る 甲子園活躍右腕も感動「素晴らしい方」

 シンガー・ソングライターの川嶋あい(38)が1日、徳島県立徳島商業高校の卒業式にサプライズゲストとして登場し、卒業ソングの定番となっている代表曲「旅立ちの日に…」を卒業生とともに合唱した。

 卒業生の1人で病気と闘う男子生徒が、川嶋と同曲の大ファンだったことから実現したコラボレーション。川嶋は強い思いを背負って、舞台に立った。

 昨年12月、川嶋のもとに、同校のPTA役員を務める3年生の母親から手紙が届いた。3年になって病に倒れ、闘病のため学校行事への参加が難しかった同級生のために、卒業式で一緒に思い出を作りたいという依頼。川嶋は「すごく心打たれる文章で、卒業生全員で、ご病気になられた方のためにも一緒にみんなで合唱したいという思いがあるってことを聞いて、すごく歌いに行かせていただきたい、一緒に歌いたいなと思いましたね」と振り返った。

 生徒はもちろん、教員や関係者すらごく一部しか知らされていなかったサプライズライブ。卒業生たちとの合唱に、川嶋は「座って歌を普通に聞いてくれるっていう空間ではなくて、誰かのために、自分のために、これまで支えてくれた思い出のために一緒に歌うっていう空間は、すごく特別で心に残りました」と感慨を口にした。

 自身も声帯の不調で2022年に手術を行い、昨年8月をもってライブ活動は制限中。病の苦しさを知るだけに、この日の経験は歌手活動への大きな助力となった。「やっぱり歌を聴いてくださった方々の声が一番、ものすごく勇気になります。もらえる言葉が本当に励みになりますね」と目を輝かせ、「自分自身、止まるんじゃなくて、また前に進む一歩を踏み出していけると思います」と言葉に力を込めた。

 川嶋が同曲を手がけて、すでに20年以上が経過。今回歌った卒業生たちも、当時は生まれていなかった。「毎年、この歌を卒業式で歌ったとか、聞いたとかいう声をいただくと、やっぱり皆さん学校生活っていうのはどこかで経験してらっしゃると思うので、その共鳴できる部分が少しでもあったら、本当に幸せなことだなあと思ってますね」と、自らの歩んだ歴史にも思いをはせた。

 ともに歌った卒業生に向けては「自分らしさを一番大切にして、無理をせずに、今後の人生をゆっくり歩いていってほしいなと思います」とエールを送った。同校野球部のエースとして昨夏の甲子園に出場し、U-18W杯の日本代表にも選ばれた森煌誠選手も卒業生として合唱に参加。「川嶋さんは歌がとてもお上手で、本当に感動しました。手紙にも応えてくださって、とても素晴らしい方だなと」と心に響いた様子だった。

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