文芸春秋総局長 松本人志問題の報道は売り上げより社会的意義優先と明言 芸能ネタ専門との風評には「正直切ない」
文芸春秋の新谷学総局長が、2日に公開されたYouTubeチャンネル「ReHacQ-リハック-」の動画企画「あつまれ!経済の森」に出演。「週刊文春」によるダウンタウン・松本人志の報道について触れ、売り上げよりも社会的意義を優先したものだと主張した。
新谷氏は、被害を訴えている女性を初めて取材してから3年半が経過した現在になって松本の問題を記事化したことに「A子さんがどこまで覚悟を固められたのかというところが非常に大きなファクター」と説明。「(A子さんの)腹のくくり方が、3年半前と今とでは全然違う。一番大きな理由は、昨年のジャニーズに関する報道があって、泣き寝入りしなくていいんだ、声を上げていいんだという風に世の中の受け止めが随分変わってきたのが背中を押した」とした。
その上で「そこまで覚悟を決めていただいたんなら、もう一回この件について取材をしてみようと」と経緯を語り、「(記事が)掲載されたのは12月ですけど、1カ月くらい前ですかね」と、再取材の期間も明かした。
今回の報道について、売り上げの収益が意識に強くあったかを問われると、「むしろ社会的意義の方だと思いますね」とキッパリ。「被害者の声に耳を傾け、しかもそれが複数いるということであるならば、同じようなことが続かないためにも、声を上げる勇気を持ってくれた方に寄り添ってしっかりそれを伝えていくということには、社会的意義があると思いました」と言い切った。
一方で、「当然、非常にインパクトがありますから、数字も付いてくるなと思ったのも確かですよ」とも告白。それでも「『売れるからとりあえず松本さんやっちゃおうよ』みたいなことではない」とした上で、週刊文春の報道が芸能ネタばかりだと捉えられがちな現状について「正直切ない面もあるよなと」と嘆いた。