鳥山明さん 絵のルーツは「101匹わんちゃん大行進」DB単行本で当時を述懐「絵のすばらしさにあこがれた」
漫画家の鳥山明さんが1日に亡くなった事が8日、分かった。集英社の少年ジャンプ公式サイトで発表された。68歳だった。急性硬膜下血腫だった。
鳥山さんは発表作の単行本の表紙裏で自身にまつわりエピソードなどを記していた。ドラゴンボール19巻では自らの“ルーツ”を披露。「思えばボクが最初に絵に興味を持ったのは、保育園児の時に映画館で観たディズニーのアニメ映画『101匹わんちゃん大行進』で、その絵のすばらしさにあこがれたのがきっかけでした」と述懐している。
同20巻では「ボクは、ほしいものがあるとそれを手に入れるまで、あるいは興味がなくなってしまうまで、絵に描き続けるクセがある。そのクセは、絵を描くのが仕事になった今でも続いている」と告白。さらに「ボクはなにもしないでボ~ッとしていることができません。いつも何かに夢中になっていないと落ち着かないのです。まるで泳いでないと死んでしまうサメのようです。どんなにつまらないものでもいいから夢中になっていないとダメなのです」と明かした。
また、同作の中盤までは巻末に読者とのQ&Aコーナーを掲載。絵がごちゃごちゃしていないと褒められると「絵がごちゃごちゃしていないのは、ホントはかくのがめんどくさいだけなんだけどね…。めんどうなことは、きらいなのだ」と告白。ページ数を増やしてほしいという要望には「ページ数が毎週15ページなのは、ボクが一週間で書き上げるには、これぐらいが限界なんだよね」と回答。飾らない人柄がにじみ出ていた。