パンサー尾形 東日本大震災で父が津波にのまれていた 奇跡起こり救助も「3週間連絡取れず」

 パンサーの尾形貴弘が9日、テレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」で、小、中学校の通学路を振り返った。実家は東日本大震災の津波で流され、今は更地に。その時の父親の奇跡を振り返った。

 この日は尾形が故郷の宮城県東松島市を訪問。母校の小学校や中学校、サッカーの練習をしていたグラウンドなどを紹介していった。

 母校の野蒜小学校は震災の影響で廃校となり、今は防災体験もできる宿泊施設になっている。尾形は建物が「残っているのは嬉しい」としみじみだ。

 その後、旧野蒜駅も訪問。今は駅は移転してしまい、跡地は震災を伝える施設となっている。スタッフは震災当日の両親の様子を質問。尾形は「母ちゃんはお寺の方に逃げて(無事)」だったというが「オヤジが母ちゃん心配で戻ってきちゃって、津波にのまれてしまった」と、父親は津波の被害に遭っていたと告白した。

 だが「屋根が流れてきて、屋根にお尻が当たってバンと浮いた。そこから1日半ぐらい、浮遊してたというか…。雪も降ってたから」と偶然流れてきた屋根に突き上げられ、海水の上に出られ、その屋根に乗って漂流して助かったという。

 そんな状態であることから、父親とは「3週間連絡が取れなくて」「腹を決めていた」とも告白。「本当に大変だったから、ここら辺の人は…」と13年前を振り返っていた。

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