元ＳＭＡＰの中居正広が１０日、ＫｉｎＫｉ　Ｋｉｄｓ・堂本光一、嵐・二宮和也、Ｓｅｘｙ　Ｚｏｎｅ・佐藤勝利とフジテレビ「だれかｔｏなかい」で“アイドル論”を語り合った。

　旧ジャニーズ事務所で先輩後輩関係だった４人。現在は、中居、二宮は独立。光一も相方の堂本剛が事務所を退所し、Ｓｅｘｙ　Ｚｏｎｅも中島健人の脱退と、立場がそれぞれ異なる。それをふまえて、現在のアイドルという存在が変化しつつあることをお互い、確認し合った。

　光一は「過渡期であることは間違いない。一つ心配なのは、もうすでにタレント１人１人が、昔だったら、ああいうことやりたいなということがあっても『ダメだ、ダメだ』って言うことがあったけど、今は一切なくなっているんで、すでに。そういった意味では、自由のはき違えが起きなきゃいいなとすごく後輩に対して思う」と語った。

　その上で、かつて、ジャニーズのタレントは、ＳＮＳでの個人的な発信が認められなかったというルールについて光一が「戦ってきた」という側面を二宮が明かすと、中居は持論を展開した。

　「僕はルールがある方がいいと思っている。プロダクションとタレントの関係性も、上下というのは分からないですけど、怖い人、厳しい人がいた方がいいし、たとえば週刊誌に撮られたら、『何やってんだ！おまえ』というような人がいた方がいい。アイドルって恋愛自由じゃないですかって、開き直ることはよくないのかなと思う。ある程度の掟があった方が、ルールを破らない中でのエンタメは、知恵を絞らなきゃいけないから」

　制約がある中で、アイドルとしてファンに夢を与えつつ、自らの見せ方を追求する方がいいという意見を語った。

　光一は「本当にそこがどうなっていくのかなと思う」と賛同しつつ、「指導が難しい。自分が受けた指導をそのままやっったらパワハラと言われちゃうから」と後輩への“アイドル継承”の困難さを吐露。もっとも後輩の佐藤も「僕でも、僕の下にも言えないですし」と、パワハラなどに厳しくなっている中での苦労を語っていた。

　ネットでは「流石」「勉強になる」などの声が上がった。