「PERFECT DAYS」はアカデミー賞逃す 主演・役所広司現地入りも念願届かず
映画界最大の祭典「第96回アカデミー賞」の授賞式が10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスで開催され、日本映画が2部門を受賞する快挙を達成した。山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」がアジア映画で初めて視覚効果賞を戴冠。宮崎駿監督は「君たちはどう生きるか」で長編アニメ賞を制し、21年ぶり2度目の歓喜に沸いた。作品賞の「オッペンハイマー」は最多7部門を受賞し、今年の顔に。役所広司主演で国際長編映画賞にノミネートされた「PERFECT DAYS」(ビム・ベンダース監督)は受賞を逃した。
同作は東京の公共トイレの課題解決をテーマにしたアートプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の一環として製作。役所は現地入りしており、出発前の2月に行われた同作の舞台あいさつでは「ここまできたらもちろん1等賞を取りたい」と胸を高鳴らせていたが、快挙はならなかった。