横山由依「私の影響ですか?」“戦友”への思い 長く同じ時を過ごした控えめ同士の柏木由紀

 AKB48・柏木由紀(32)の卒業コンサート開催記念特別連載「総監督からゆきりんへ」の第2回は、2代目グループ総監督の横山由依(31)の登場です。控えめだった加入当初から中心メンバーへ駆け上がり、長く同じ時を過ごした“戦友”同士。羽ばたく柏木への思いや、絆を深めていった意外な場所も明らかにしてくれました。

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 柏木の卒業発表に触れ「ゆきりんも卒業するんだな」と驚きと感慨が入り交じった心境になったという横山。次のステージへの旅立ちを前に、確かめたいことがあるという。

 某メディアのインタビューの中で、柏木が卒業後に「ピラティスや免許を取りたい」と語っていたのを目にし「完全に私の話だ」と直感したという。「少なからず(柏木と)お話した中で、そういう話をしたのが心に響いていたのかな」と心当たりを口にし「私の影響ですか?って聞きたい」と笑った。

 出会いから約14年半。親交が深くなったのは自身が研究生から正規メンバーに昇格してから。「スタッフさんが『一緒にご飯行こうよ』といった感じで誘ってくれたのがゆきりんと私だったりして、そこからご飯に行くようになったり、外に遊びに行くようになったり…」。ともにシングル選抜に入る頃には、一緒に行動する時間も増えた。

 加入当初は控えめだったという2人。その後、横山は総監督に、柏木は中心メンバーへと階段を上った。歩んできた軌跡が似通っており「一緒の景色を見ていただろうし、感覚的に似ているところがある」と強いシンパシーを抱く。付き合いが長いゆえに、柏木の変化も見てきた。後輩に積極的にアドバイスする姿に「『昔と変わったよね』と言ったら『だよね』って」。総監督時代は頼もしい“戦友”として同じ時を過ごした。

 年齢は柏木が1つ上。「めっちゃいい人」という先輩との友情は都内にある鍋料理専門店「赤から」で育まれた。個室の中でグループの未来や自身のことを語り合う日々。「私たちは赤からで作られていたみたいな」と笑い「私は辛いのが好きで、ゆきりんはめっちゃ得意っていうタイプではないので、多分3辛みたいな感じで合わせてました」。グループで味わった酸いも甘いも“3辛”で咀嚼し築いた絆。今でもその深さは変わっていない。

 自身は卒業から2年半。番組で共演した小倉優子から「由依ちゃん、すごい大人になったね。昔はよく泣いてたもんね」と声をかけられ、別の関係者からは「実は握手会に行ってました」「総監督、本当に大変だったでしょ」とねぎらわれる。アイドル人生を認めてくれる言葉の数々に「あの時の自分が救われたなという感じはします」と深くうなずいた。

 卒業する柏木に伝えたいメッセージ。「卒業しても楽しいことはいっぱいあるから、旅行にまず一緒に行きましょう」。その思いを込め、16日のコンサートを楽しみにしている。「AKBのゆきりんとして、世界で一番輝いてほしい。ファンの方も安心して、とにかくAKBのゆきりんをしっかり見収めてほしい」。

 ◆横山由依(よこやま・ゆい)1992年12月8日生まれ。京都府出身。09年に9期生としてAKB48に加入し、10年に研究生から昇格。13年7月にチームAキャプテンとなり、15年12月に2代目のAKB48グループ総監督に就任。3年強に渡って務め上げた。選抜総選挙の最高位は18年の6位。21年11月にグループを卒業。

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