三浦獠太 昭和を演じる喜び「ブギウギ」で趣里演じるスズ子のマネジャー役 音楽も映画も昭和が好き
俳優の三浦獠太(26)が、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」(月~土曜、前8・00)で、朝のお茶の間を元気づけている。“ブギの女王”と言われた笠置シヅ子さんをモデルとした作品で、事務所の先輩・趣里(33)が演じる福来スズ子に付いたマネジャー役を好演。初の朝ドラ出演となった三浦は、作品や新人時代から慕う趣里への思い、俳優になったきっかけなどを語った。
「僕、昭和顔って言われるんです」。そう笑う三浦には、昭和を舞台にした作品出演への強い憧れがあった。今作も昭和が舞台。「昭和のものが好きで、触れることが多かったので、すごい楽しみでした」と話した。
「ルパン三世」を男の教科書とし、幼少期から「チェッカーズ、尾崎豊さん、安全地帯とかの曲をずっと聞いて育った」という染まり具合。サッカー元日本代表・三浦知良選手を父に、タレントの三浦りさ子を母に持ち、ドラマは「父親がショーケン(萩原健一)さんが大好きで、『傷だらけの天使』は好き」と顔をほころばせる。
演じているのはスズ子のマネジャー・柴本タケシ役。趣里とは、新人時代にワークショップで演技指導してもらった関係があり、当時から一貫して「とにかく演技を楽しむこと」を学んだ。「自分からしたら師匠みたいな感じ」とし「そういう意味では、趣里さんのマネジャー役はちょうど今の自分の等身大みたいな所でいろいろ感じられる」としみじみ語る。
デビューして5年目。当初は芸能界入りを全く考えていなかった。当時は大学生で「人を笑わせたり、面白いことをするのが好きで、とんねるずさんに憧れていて。スナックでとんねるずさんのまねごとをしていたんです」といい「そしたらそこにいた人がこの業界の人で『君はエンタメやったほうがいい』っていわれて」と発掘された。
芸人や歌手に憧れはあったものの「才能だと思ってたんで考えたことも無かった」という。そんな中、「偶然読んだ本に『俳優は努力でなれる』って書いてあって。めっちゃ浅はかですけど『努力ならいけっかな』みたいな軽い気持ちで」。独特の理由を胸に、役者の道を決断した。
「俳優は好きでやっている」という現在地。今後については時代劇出演の渇望を明かし、自身の名前の候補にもなったという坂本龍馬を演じたいと熱弁。小学生の頃から高知や長崎など、ゆかりある場所を巡るほどの大の龍馬好きで、演じる事は「祖父との約束」でもあるという。デビューから心に刻んでいる「楽しむこと」をモットーに、好きを極めて役者の幅を広げていく。
◆三浦獠太(みうら・りょうた)1997年9月5日生まれ。東京都出身。2019年にTBSドラマ「グランメゾン東京」でデビュー。サッカーは10年の南アフリカW杯で憧れ、中学2年から高校3年まで経験。休日は「サウナやフットサルで汗を流すのが好き」。弟は格闘家の三浦孝太。身長175センチ。体重65キロ。