石ノ森章太郎さんの孫・星流 野望は「仮面ライダー」の出演&主演最年少記録の更新 M-1挑戦もブチ上げ
「仮面ライダー」や「サイボーグ009」などで知られる漫画家・石ノ森章太郎さんを祖父に持つ俳優の星流(せいる=15)が、本格的に役者道を究める決意をした。高校進学を前に大手芸能事務所「生島企画室」へ所属。父親は石ノ森さんの長男で俳優・作家の小野寺丈(58)、同席した母親も元ミスコン53冠のタレント・白石さおり(54)、兄の小野寺永遠(とわ=18)も俳優という芸能一家のサラブレッドが、インタビューに同席した母を驚かせる野望を明かした。
0歳から14年間、子役事務所に所属し、1歳の時にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でデビュー。これまで映画、ドラマ、CMなど、すでに300作以上に出演しているキャリアの持ち主で、生まれた時からエンタメに触れ続けてきた。
「大人な演技をするため」という今回の事務所の移籍。その狙いは祖父の代表作「仮面ライダー」の出演と主演最年少記録の更新だ。現在の最年少記録は「仮面ライダーW」で主演した菅田将暉の16歳で、星流は「塗り替えたいなと思ってます」と目を輝かせた。
幼少期から祖父の息吹を感じてきた。代表作を読みあさり、漫画が大好きになった。東京・練馬にある実家の玄関の外では仮面ライダー1号と「がんばれ!!ロボコン」のロボコンの等身大サイズのフィギュアが並ぶ観光名所となっている。現在の住まいも玄関を開ければライダー1号のマスクがお出迎え。自身が生まれる前に亡くなった祖父の偉大さは会わずとも感じている。
芝居は「楽しくやる」がモットーで「大舞台も緊張しない」とケロリ。学校では「3月に卒業を祝う会みたいなのがあって、そこで漫才を全員の前でする」という生粋の目立ちたがり屋。「相方はめちゃくちゃ緊張してるんですけど、僕は…。そういう意味では、皆よりメンタル面は強いかな」とニヤリと笑った。
日頃から「とにかく人を笑わせたい」と過ごしている。TBS系バラエティー「リンカーン」の大人気企画「芸人大運動会」では子供司会を2年間務めており、「好評だったみたいで」と屈託なく笑った。
「笑わせたい」から芸人への憧れが芽生え、さらに大きな野望に昇華した。「今年のM-1グランプリにエントリーしたいなと思ってて」。突然の告白。近くで聞いていた母・白石は「えぇ!?」と驚きの声を漏らした。
兄とコンビを組む予定で「今年の8月に1回戦が始まるんですけど、それに向けて打ち合わせとかしてます」と説明。星流はツッコミで、ネタは「僕が原案を出して、それをお兄ちゃんがやすりで削って改造するみたいな感じ」で共同制作中。白石は息子達の計画に「リアルね」とつぶやきつつ「楽しみしかないですよね」と期待した。
兄弟での活動と並行して、役者道にも全力を傾ける。憧れの俳優は阿部サダヲ。映画「奇跡のリンゴ」では阿部の幼少期役を演じ「めちゃくちゃ大迫力で。今でも鮮明に残ってます」と芝居にほれた。「アクションもシリアスな演技も、なんでもできる二刀流的な俳優になりたい」。新天地に足を踏み入れた15歳の未来は、無限大に広がっている。
◆星流(せいる=本名・小野寺星流)。2008年12月2日生まれ。東京都出身。1歳の時にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でデビューし、多くの作品に出演。FODドラマ「パーフェクトプロポーズ」にも出演。特技は野球、陸上で野球は投手と中堅手を兼務。陸上では23年に「渋谷区民陸上競技大会」男子中学200メートルで2位になるなど好成績を連発。高校でも陸上部に所属予定。身長162センチ。体重52キロ。血液型AB。