松田美由紀 夫・松田優作さんは「タラバガニみたいに脚が長くて」仰天の出会い「ドキッと音が鳴った」
日本を代表する個性派俳優・松田優作さんの生誕75周年を記念して特集上映中の「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」(4月4日まで)の公開記念トークショーが23日、東京・角川シネマ有楽町で開催され、妻で女優の松田美由紀が出席した。
「-狂気」では、初上映となる「蘇る金狼 4Kデジタル修復版」など優作さん出演の6作品を上映。松田美由紀は「本当に、優作の映画を見られるなんて、すごいうれしいです!」と万感の思いを口にした。
この日は、優作さんとの出会いを回想。初対面は1979年に放送されていた日本テレビ系ドラマ「探偵物語」で「出会って、私が勝手に一目ぼれをしてしまいまして」と照れ笑い。続けて「タラバガニみたいに脚が長くて、びっくりした。だけど音が鳴るくらい『ドキッ』として。不思議とその時に『この人と何かになる』って気がした。そしたらこんな何十年も付き合うことになってしまって」と語りながらも笑みをこぼしていた。
21歳だった1983年、優作さんと結婚。結婚生活については「とにかく裏表ない人で。まんま神経質な人で本当怖かった」と苦笑。それでも「裏表がないから結婚生活を続けられた」といい「それが逆に誠実に見えた」と話した。
俳優の龍平、翔太、歌手のゆう姫の3人の子供にめぐまれたが、優作さんとは28歳の時に死別。今年で没後35年を迎えたが「今思ったら20歳くらいから一緒になってる。龍平が生まれたのが21歳なんで大変だったけど、スタートが早くて良かった。優作と長くいられて本当に良かった」と変わらぬ優作さんへの深い愛を言葉にしていた。