林家木久扇 爆笑卒業式 得意の「いやんばか~ん」披露 「笑点」史上初のサプライズも
日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜、後5・30)に、歴代最長の55年間出演を続けた林家木久扇(86)がこのほど、東京・後楽園ホールで卒業会見を行った。
3月31日放送の最後の収録は827人が見守り、木久扇、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、春風亭昇太、林家たい平、春風亭一之輔、桂宮治に、座布団運びの山田隆夫とレギュラーメンバーでの30分まるごと大喜利を行った。春風亭昇太からの「落語に欠かせないのは、おバカキャラの与太郎さん。笑点に欠かせないのは、もっとおバカな木久扇さん」と卒業に掛けた愛あるお題に対し、メンバーが名珍回答を連発。最後に木久扇得意の歌「いやんばか~ん」も飛び出し、会場が一体となった笑点史上初のサプライズも起こった。
観衆が見守る中での会見では、涙はなく「清々しく卒業したいと思ってました。(最後に)元気な姿をお見せできて、皆様方のおかげで大成功でした」と笑顔で振り返り、会場からは大きな拍手。半世紀以上出続けた笑点はどういう存在だったかを問われると「やっぱり入金があったという」とお金への欲を示すボケで笑わせた。
4月からの日曜日の過ごし方については「南京豆とお煎餅でね、時々うつらうつらしながら『(みんな)バカだな働いていて』と思って(テレビ)画面を見ます」と木久扇節で笑いを誘いつつも、今後の笑点への期待について「面白い言葉、面白い答えには座布団、つまらなかったら取るという、基本に帰っていただいてやれば、ずっと笑点が50年、100年続くと思います」と、さらなる長寿番組への期待を込めた。