元AERA編集長 ドジャース解雇の水原氏報道に「全人格を否定するのはやめた方がいい」と私見
元AERA編集長のジャーナリスト・浜田敬子氏が27日、テレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、前8・00)に出演。ドジャース・大谷翔平選手の通訳を務め、違法なスポーツ賭博に関与して20日に解雇された水原一平氏に関する報道について私見を述べた。
番組では、26日に大谷が行った会見について報道。浜田氏は、会見を見たギャンブル依存症の支援者がX(旧ツイッター)に投稿した内容を引き合いに出し、「大谷さんの会見を見ていて、ああ、もう典型的なその病的なウソをついてる病状だなという風に感じたって書いてらっしゃったんですよね」と話した。
その上で「もう少しギャンブル依存症っていうものをちゃんと理解するということを同時に進めていかないと、なぜ、これが起きてしまったのかっていうことの。まあ、ちょっと本質的な解明にはならないのかなっていうのは感じていました」と述べた。
さらに浜田氏は「今回のその事件の筋というか、何が起きたのかってことを解明する時に、ちょっと違和感があるのが、水原さんの過去の、学歴詐称とかも出てきてますけども、ちょっとそれと依存症の問題は分けて考えた方がいいのかなっていうのは思っています」と持論を展開。「なので、きちんと事件に関しては解明するけれども、水原さんの全人格を否定するような形の報道はちょっとそれはやめた方がいいのかなとか、いろいろな要素を含んでいることかなと」と力説した。
この意見に、国際弁護士の清原博氏は「アメリカは日本とは依存症に対する見方が違っていて、依存症になるのはもう自己責任なんだと。だから自分でカウンセリング行くなり、治療するなりしないといけないんであって、依存症という病的なものがあるから、他人に迷惑かけることも、そこで言い訳にしてしまうというのはちょっとおかしいんじゃないですかと。やっぱりそこはきちんと自分で管理しなきゃいけない部分」と説明。
その上で「日本だと、皆さんギャンブル依存症とか、いろんな依存症があるから、それは行政などがきちんと支援してあげて手助けしてあげなきゃダメだよ、という非常に優しい国だと思うんだけども、アメリカは残念ながら、行政がそういった依存症に対して手助けするということはあまりなくて、あくまでも責任ですよという、ちょっと冷たいところありますけどね」と分析した。