松本人志側 文春にA子さん、B子さんの特定求める「分からないと認否のしようがない」
ダウンタウン・松本人志が、自身をめぐる報道に関して週刊誌「週刊文春」の発行元である文芸春秋などに5億5000万円の損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で行われ、約4分で閉廷した。法廷には双方の代理人弁護士が出廷し、松本本人は姿を見せなかった。
松本は昨年12月27日発売の週刊文春に、2015年に都内のホテルで飲み会を行った際、2人の女性A子さん、B子さんに性的行為を強要したなどと報じられた。松本の代理人を務める田代政弘弁護士は法廷で文春側に「A子さんとB子さんを特定してもらいたい」と要請。文春側の喜田村洋一弁護士は「回答しない」と拒否した。
田代弁護士が「A子さんとB子さんが分からないと認否のしようがない」と話すと、裁判長は「立場ははっきり分かれているので、それを前提にして裁判を進めてください」と呼びかけた。文春側は報道内容は事実として請求棄却を求めた。
この日松本側は法廷にタブレット、パソコンに加えて分厚いファイルを複数個持ち込んだ。一方の文春側は持参したのは「週刊文春」の原本を1冊と、薄いファイル数点だった。次回の口頭弁論は6月5日に行われる。この日地裁には、19枚の傍聴席券を求めて691人が並び、倍率は36倍超となった。