ミヤネ屋識者「手の内さらしすぎ」文春A子さん新証言記事「どうかと思う」見解割れる「弱い所先に潰す目的」も
ダウンタウン・松本人志が、自身をめぐる報道に関して週刊誌「週刊文春」の発行元である文芸春秋などに5億5000万円の損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で行われ、約4分で閉廷した。法廷には双方の代理人弁護士が出廷し、松本本人は姿を見せなかった。
日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では、裁判を特集。中でも、27日発売の週刊文春が「『松本人志さん、真実を話して』A子さん独占手記」と題して、松本との飲み会に参加した女性の新証言を掲載したことに着目した。
同記事では、A子さんが改めて飲み会当日を振り返り、「ドッキリの撮影じゃないかと早合点した」ことや、スピードワゴン小沢一敬にお礼のLINEを送ったときの心境。情報収集を続けるために、小沢と連絡を取り合い、別の飲み会に出席したことなどを証言している。
亀井正貴弁護士は、この記事に対して「裁判所や世間的なところにアピールしたいところもあるし、売りたいという思いもあるんでしょうけど、私の判断としては出し過ぎですね。手の内さらしすぎ。ポイントの部分ですから。ポイントの部分をここまでさらしてしまうと、反対尋問の準備もされてしまいますから。これはどうかなと思います」と疑問を呈した。
しかし、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は「新証言は、文春側にはいい材料じゃない。だって小沢さんとA子さんが連絡を取り合っているのだから。むしろ早晩わかることだからということで、文春側はこういうことがあったんだけど、それは情報収集のためですよということを、先手を打つためにやったとしか思えない」と、「あえて」の記事と読み解いた。
元テレビ朝日アナウンサーの西脇亮輔弁護士も同意。「弱いところを先に潰すという目的で文春さんは記事を出されていると思う。裁判のときに出される陳述書、A子さんの言い分をまとめた書類をA子さんと一緒につくっていて、同時並行でこの記事を書いているなと思った。だから、都合が悪い、向こうが突いて来るなというところを先にカバーして書いておく。こちらのエクスキューズも書いておくことで、向こうの攻撃を弱めようと、そういった文書だと思う」と分析。亀井氏と見解を異にした。