宝塚 ヘアアイロン事件はパワハラだが「悪意はない」 当該劇団員の謝罪の手紙は28日に手渡せず

 宝塚歌劇団は28日、阪急阪神ホールディングスの嶋田泰夫代表取締役社長、大塚順一執行役員や、劇団の村上浩爾理事長が大阪府内のホテルで会見し、昨年9月に宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題で、遺族に謝罪するとともに合意書締結したことを発表した。

 劇団は15のパワハラのうち14行為を認めた。そのうち2021年8月14日に死亡した劇団員が自分でやることを望んでいたものの、上級生が髪を巻こうと、劇団員の額に1カ月を超えて痕が残るほどのやけどを負わせた件についても、「パワハラに該当」と認定した。

 だがこの背景について「故意かどうか、悪意を持ってなしたと考えてない」とした。一方で、上級生が亡くなった劇団員の気持ちをくんだ気遣い、謝罪を行わなかった事を認め、「これらの行きすぎた行為は申し開き出来ない」と謝罪した。このヘアアイロンの当該上級生については28日、遺族側に手渡した謝罪の手紙のメンバーの中に入っていないことを、遺族側弁護士が明かしている。

 ヘアアイロンの上級生については、9月11日にインタビューを受け、10月19日発売の「宝塚GRAPH」11月号に掲載された記事で、「ヘアアイロンを持って行こうかな」「絆創膏など、欲しくなるかもしれないものがたくさん入っています(笑)」といったコメント記載。これについては、故人がヘアアイロンによりやけどを負った件を想起させ「かかる事実を茶化していると捉えられるものでした」とHP上で謝罪した。

 会見でもこの事実を認め「さまざまなコメントの中で、これを選んだのは編集側。インタビューした生徒に、原稿を見せることなく、発刊した」と説明した。そのうえで「心情を著しく傷つけるものでした」と改めて遺族側にも謝罪したと明かした。

 さらに「厳しい指導が(パワハラに該当すると)劇団員は気づきがなく、何より劇団も教えても無かった。その責任は極めて重い」とした。

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