86歳「笑点」卒業の林家木久扇 黄色の浴衣姿に「タイガースを応援しているみたい」 伝統の一戦でセレモニアルピッチ
「巨人-阪神」(30日、東京ドーム)
開幕第2戦のセレモニアルピッチに、落語家の林家木久扇(86)が登場した。86歳と思えぬ力強い足取りでマウンドに向かうと、しばらくセンター方向を眺めて制止する姿に、超満員のスタンドも笑いに包まれた。
アナウンスで促される形で少し前方から投球。人生2度目の始球式はゴロ投球になったが、しっかりと捕手がキャッチした。投球後は「前回は随分前に西武ドームで投げたんですけど、あの時はとちっちゃってね…。きょうは前に飛んでよかった」と笑みを浮かべた。
お孫さんを中心に、家族は大の巨人ファン。おなじみとなった黄色の着物姿に「タイガースを応援しているみたいで申し訳ないと思ってね。でもしょうがないですよね」と頭をかいて笑わせた。
木久扇は日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜、後5・30)に、歴代最長の55年間出演。黄色の着物をトレードマークに多くの笑いを届け、明日3月31日の放送で卒業となる。歴代最長の大喜利レギュラー回答者として、「笑点」を支えてきたレジェンド。「ウチの家族が全員、巨人を応援していますからね。ぜひ、上昇気流に乗ってほしい」とエールを送った。