サンジャポ出演弁護士 松本人志側の口頭弁論での主張は「苦し紛れの攻撃」「嫌がらせ」 杉村太蔵の意見をバッサリ否定
元東京高裁判事で弁護士の細野敦氏が31日、TBS系情報バラエティー「サンデー・ジャポン」(日曜、前9・54)に出演。28日に行われた、ダウンタウン・松本人志が文芸春秋に対して約5億5000万円の損害賠償を求めて起こした民事訴訟の第1口頭弁論について触れ、松本側の主張を「苦し紛れの攻撃」とした。
番組では口頭弁論の様子を伝え、松本側が文春側に対し、松本からの被害を訴えているA子さん、B子さんの氏名等を特定するよう求めたことを紹介した。これにタレント・杉村太蔵が「相当数の飲み会やってる。これは事実だと思うんですよ」とした上で「そもそもA子さん、B子さんって誰なんですかと。私自身は天地神明に誓って、女性に対して一度たりとも無理やり性行為をしたことなんありませんと。もしそんな風におっしゃる方がいるんだったら、そのおっしゃってるA子さんB子さんを誰か教えてください。なにも世間に教えなくてもいい、少なくとも私だけに教えてくれと、記憶喚起のためだと。この主張は至って普通の主張だなと思う」と持論を展開した。
これに細野氏は、2006年の最高裁判決で表現の自由・報道の自由を守るために取材源秘匿の原則が認められたことに言及。松本側の主張を「苦し紛れの攻撃」と表現し、法律家であれば誰でも、取材源を明らかにしろということ自体が異常事態というか、ありえないことですよね」と反論した。
さらに口頭弁論の1週間前に答弁書が松本側に渡ったとし、松本側が文春側の要求に対して「ちょっと嫌がらせで返したという小競り合いが行われている状況」と推察。これに杉村が「取材源の秘匿はよく分かるんですけど、この裁判は名誉毀損ですよね。そんなA子さんB子さんが誰かも特定してもらえないで、10年近く前で、何度も飲み会もやっていると。今回に関して、取材源の秘匿もそうかもしれないけど、A子さんB子さんが誰かをしっかり特定してくださいという松本さん側の弁護側の主張というものは…」とさらに反論すると、「取材源秘匿の権利を持っていることからすると、非常識な主張にはなっちゃいますよね。自分が持ってる記憶の範囲で、記憶がないならないでいいということになるので、あえて求めることは普通はしないですよね」と、さらにバッサリ切り捨てた。