古市憲寿氏「週刊誌に振り回される世の中ってどうかな」と持論展開 「もう『警察兼検察兼裁判所』みたいな」

 社会学者の古市憲寿氏が31日、フジテレビ系情報バラエティー「ワイドナショー」(日曜、前10・00)に出演。28日に東京地裁で行われた、ダウンタウン・松本人志が文芸春秋に対して約5億5000万円の損害賠償を求めて起こした民事訴訟の第1回口頭弁論に触れ、「週刊誌に振り回される世の中ってどうかな」と持論を展開した。

 古市氏は「あいまいな世論で、誰はテレビに出たらダメだとかいいだとか、雰囲気で決まるよりは、裁判という場所で客観的に真実性、真実相当性が問われるということはいいとは思う」と発言。続けて「真実相当性っていうのは、真実とは違うわけですよね。週刊誌がそれを書いても、まあいいんじゃないかみたいな、ある種の相当な理由があればOKとなっちゃって、そうなると松本さん側に結構不利な裁判じゃないかとは見えちゃう」とした。

 さらに「週刊誌に振り回される世の中ってどうかなって思うんですね」と持論を展開。「僕自身も週刊誌で連載してるんで、あってもいいと思うんですよ」としつつ、「なんだけど、世の中の受け止め方が今、すごい真面目になりすぎてるっていうか、週刊誌がなんかもう『警察兼検察兼裁判所』みたいな。週刊誌で報じられたことが絶対真実なんだっていう風に通り過ぎる世の中ってのは、週刊誌側とっても窮屈なんじゃないかな」と私見を述べた。

 週刊誌の存在に関しては「ある種、テレビとも新聞とも違って、証拠は多少足りないし、ちょっと面白いことを面白おかしく書くみたいなみたいなメディアだった思うんですよね」と分析。「でもそれが今、なんかすごく神聖なもの、ここで書かれたものは絶対に正しいんですっていう風になっちゃってるから、それがちょっと良くないんじゃないかなとは個人的には思います」と話した。

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