鈴木おさむ氏 放送作家引退に妻・大島美幸は「遅っ」

 取材に応じた鈴木おさむ氏
 取材中に考え込む鈴木おさむ氏
 取材に応じる鈴木おさむ
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 放送作家・鈴木おさむ氏(51)が31日、都内で行われた最後の小説「もう明日が待っている」(文藝春秋)発売記念会見に出席した。

 引退を明言しており、放送作家、脚本家としてこの日が最後の鈴木氏は「とりあえず走り切りたいという気持ち。すごい気持ちはすっきりしています。やりきった感覚しかない」と心境を語った。

 鈴木氏は妻の森三中・大島美幸(44)から「この1週間で老けたと言われた。疲れすぎて(笑)」と明かし、「でも、仕事を辞めると伝えた時の最初のリアクションは『遅っ』だった。自分がしんどそうにしていたので、『ここからは自分のために自分の時間を使った方がいい』と言ってくれたのは自分の人生の背中を押してくれている」と感謝。「僕のこの生き方を肯定してくれているということがうれしい」と語った。

 鈴木氏が自身最後の小説として書き上げた一冊。同作は国民的アイドルグループの誕生から解散までに起こしてきたいくつもの奇跡と、不可能を可能にしたすさまじい熱量、知られざる“真実”が描かれた物語で、「小説SMAP」と言える。「辞めなければ勇気が出なかったと思います。放送作家をやりながらだといろんなことを気にして、それこそ忖度(そんたく)したりして振り切って書けなかった。辞めるからこそ、思い残すことなく世の中に伝えたいことを小説として書いた」と最後の一冊の覚悟を口にした。

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