「不適切にも」最終回にネタ乱発 佐高君の車ナンバー、令和マスターにPOISON、小川選手、ムツゴロウ王国
主演・阿部サダヲ、脚本・宮藤官九郎のTBSドラマ「不適切にもほどがある!」最終回が29日に放送された。昭和、令和、未来をつなぐ怒涛の伏線回収が行われる一方で、おなじみの小ネタも大量投下された。
◆佐高くん
令和に戻ったキヨシ(坂元愛登)の前に、昭和側でキヨシが交流した不登校生徒・佐高強くんが現れた。大人になった佐高くん(成田昭次)はIT社長になっており、デロリアンのような未来的な車から登場。車ナンバーは「お ・244」だった。
タイムマシーン開発への出資や、未来と関係あるかと思われたが、意外にシンプルに「244(ツヨシ)」だった。「お」は「男闘呼組」の頭文字との説も。
◆小川選手
昭和の体育教師小川市郎(阿部)が葛飾区立第六中学校に戻ると、校長(赤堀雅秋)の女装趣味がPTA騒ぎとなり辞表を出した後で、小川先生が苦手にするガサツな教頭佐伯(宍戸開)が校長に。
佐伯先生は部下の小川先生を「小川選手」と呼んできて。
昭和から平成にかけて使われがちだった謎の「敬称」がじわじわきた。
◆令和マスターに「POISON」
ミュージカルでは、栗田(山本耕史)が布袋寅泰仕様のギターを持って、居眠りしている喫茶店の令和側マスター(沼田爆)に「ポイズンよりも寛容が肝要!」と歌唱し、マスターが目を覚ました。
出典は、「POISON」違いで、反町隆史「POISON」が主題歌だったドラマ「GTO」に沼田爆が教師役で出演していたことにかけてあるとの見方も。
◆ムツゴロウ王国
昭和に帰る小川先生を見送りに令和マスターがやってきて「(昭和の)私に伝えてください、ムツゴロウ王国は崩壊すると」と言い出した。昭和側で今度はキヨシを見送る昭和マスター(袴田吉彦)が「未来の俺に伝えてくれ!ムツゴロウ王国は不滅だ!」と気炎。
第1話、昭和側で喫茶店「すきゃんだる」が初登場した場面。純子(河合優実)らがたまっている横で、昭和マスターが畑正憲さんがチンパンジーたちと触れ合っている写真が掲載された「アニマル王国」なる本を、昭和マスターが目を輝かせて熟読していた伏線の回収と目される。