元衆議院議員の金子恵美氏が２日、火曜コメンテーターを務めるＴＢＳ系情報番組「ゴゴスマ～ＧＯＧＯ！Ｓｍｉｌｅ！～」（月～金曜、後１・５５）に出演。新規採用職員への訓示で行った静岡県の川勝平太知事の職業差別的発言を「今までで一番許されない」「言語道断」と厳しく非難した。

　川勝知事は１日に県庁で新規採用職員への訓示を行い、「県庁は別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あるいはものを作ったりとかと違って、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たちです。ですからそれを磨く必要がありますね」と発言。職業差別的であると猛批判を浴びている。

　このニュースに金子氏は「それぞれの産業に従事してる人に敬意を感じられない」と怒気をはらんだ声で批判。川勝知事がこれまでも不適切な発言を繰り返してきたとし、「その都度『それは切り取りが問題だ』とか言って反論してきたんですけど、今回の発言はどこからどう読み取っても非常に差別的であるし、この方の人間性が現れている。個人的には今までで一番許されない、腹立たしい発言だと思っているんです」と断罪した。

　金子氏はさらに、静岡県内で牛乳の消費量が下がり、酪農業者が廃業に追い込まれている現状を紹介。「昨年の静岡県内のニュースで、酪農の経営者の方々を応援しようと、牛乳の消費をもっと販売促進していこうというＪＡの取り組みとかが出てるはずなので、知事としてご存じのはずなんです」と説明した。

　その上で「多分、川勝知事にそう言うと、『酪農や畜産業を守るのは国政の役割だ』って反論するかもしれないですけれども、地域産業を守るのが地方行政の役割なわけであれば、地方行政としてこの新しく入ってくる職員たちに、われわれの責務というのはこういうことだっていうことを伝えなければならない立場の、トップの人のはず」と発言。「そういう気持ちもね、責務も伝えることができてなくて。本当に言語道断の発言で、大変腹立たしいし、悲しい発言だと思います」と斬って捨てた。