神田伯山 アニメ映画声優、降板申し出た 代役の名前まで
講談師の神田伯山(40)が12日、都内でアニメ映画「クラユカバ」の初日舞台あいさつに出席した。
大辻探偵社の大辻荘太郎を演じる伯山が集団失踪事件の謎を追うミステリーエンターテインメント。「僕はアニメに疎いんですが、仲間のアニメの疎い人にも、あれ、すごい面白いんだってと言っていただいた。全てが詰まっていて、素晴らしいものになったという感想です」と手応えを明かした。
アニメーション作家の塚原重義監督が構想から10年を経て完成。アフレコ中の監督の厳しい注文に伯山が「最初の方で監督、僕、僕声優じゃないので、無理ですよ」と降板を申し出たことを塚原監督が明かし、伯山は「長い収録の間に疲れ果てた時に、(声優の)中島ヨシキさんでいいじゃないかって言いいましたよね」と自身も代役案を暴露。その後は、監督との話し合いを重ね、無事、最後のシーンまで完走を果たしたという。
伯山は「何度も撮り直すことは苦じゃないんですけど、今回は初めて苦になりまして、鬼がいるなと思って」と苦笑いも「結果的に、これだけ一生懸命やると本当にいい作品になって、長編アニメーションに恥じないものになった」と納得の表情で振り返った。