「ぼくらの七日間戦争」作者・宗田理氏が死去 95歳 KADOKAWAが発表

 インタビューに応じる宗田理さん=2015年7月
 「ぼくらの七日間戦争」の表紙
2枚

 小説「ぼくらの七日間戦争」などで知られる作家の宗田理さんが、8日に死去していたことが分かった。95歳。同著などを出版したKADOKAWAが公式サイトで発表した。

 サイトでは「作家・宗田理さんのご逝去に際して」として文章を掲載。「作家・宗田理さんが令和6年4月8日、95歳でお亡くなりになりました」と公表し、突然のことに、編集部一同深い悲しみに暮れています」とした。

 さらに「弊社では『ぼくらの七日間戦争』に始まり、累計部数2000万部を超える『ぼくら』シリーズなど、多くの著作を刊行させていただいています。1979年のデビューからずっと、90歳を過ぎてからもなお新作を精力的に執筆されました」と宗田氏の足跡を紹介。「45年間の作家生活のなかで常に子どもたちを応援する姿勢を変えず、またご自身の体験から、戦争への反対を表明してこられました。穏やかで明るいお人柄と、優しい笑顔が偲ばれます。宗田理さんの長きにわたる作家活動に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と締めくくった。

 宗田氏は1985年に「ぼくらの七日間戦争」を出版。同作は88年に女優・宮沢りえのデビュー作として映画化されるなど人気を博し、一躍人気作家となった。同作から続く「ぼくら」シリーズは若者のバイブルとなり、累計販売部数は2000万部を突破。今年3月13日にはシリーズ最新刊「ぼくらのイタリア(怪)戦争」が発売されたばかりだった。

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