００年に放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「オードリー」は１７日、ＮＨＫＢＳで再放送され、実母と養母の教育方針の板挟みに悩むヒロイン・美月（大橋梓）が、自分の精神を守るためについに平気で嘘をつくようになってしまう。

　この日の「オードリー」は、美月の将来の夢を描く絵画宿題を巡って、実母、養母、父親が三者三様の意見を言い出したため、美月は混乱。将来はお嫁さんに…という養母・滝乃（大竹しのぶ）、女も働くべきと主張する実母・愛子（賀来千香子）、そして誰の意見も聞く必要がないという父・春夫（段田安則）。父の話を聞いている最中に、美月は頭が混乱し、倒れてしまう。

　これに大人たちは反省するも、滝乃が大人たちがそれぞれ違う意見を言うと美月が混乱するため、滝乃と意見が違う場合は、まずは滝乃自身に意見を言うように頭を下げる。

　その後、美月は体調も回復。「将来の夢」で描いた撮影所の絵は優秀賞を受賞する。美月はその後も、滝乃から止められている撮影所通いをこっそり続ける。帰宅が遅くなり心配する滝乃と愛子に、美月は「今週はお掃除当番だから」などと平気でうそをつくように。「私は嘘をつく子になっていた。いつもいつも意見の違う２人の母と、もの凄く普通ではない父との間で生きるには、うそで自分を守るしかなかった」という悲しいナレーションもつけられた。

　ヒロインが平気でうそをつくという展開にネットも仰天。「嘘をつかないと自分自身を保てないようなそんな環境、子どもにとって地獄以外何ものでもないよね」「平気で嘘をつく子になってしまった美月ちゃん」「これは精神的虐待だわ」「良かったね、ＧＰＳとかない時代で」「かわいそうだな…もううそをつくしかなくなったのか…」「うそで自分を守る…悲しすぎる」などの声が上がっていた。