宝塚音楽学校112期生入学式「必ず立派な舞台人に」 村上理事長「一人で抱え込むことなく相談を」
タカラジェンヌを育成する兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(中西達也校長)で19日、第112期生の入学式が行われ、12・0倍の倍率を突破した40人が出席した。
中西校長は式辞で「コロナや昨年の歌劇団の出来事など不安なこともあったとはありますが、誰より熱い思いを持ち、努力した結果合格、入学されました」とたたえた。
宝塚歌劇団の理事長も兼務する村上浩爾理事長は「先輩後輩と接するときも、気持ちを思いやり、尊重し、リスペクトしながら頑張ってほしい」と祝辞。さらに「歌劇団では改革改善に取り組んでいる。宝塚には安全に遂行するため、ルールができたが、中には非合理的で過剰な負担、気遣いが生じている。これから時代に合わせて、アップデートしようとしている。音楽学校でも以前より見直しているが、より一層連係していく」と語った。さらに「決して一人で抱えすぎることなく、遠慮せずに、先生やカウンセラーに相談、質問してほしい」と呼びかけた。
新入生総代で千葉県船橋市出身の今井咲さんは答辞で「この日を迎えられ感謝の気持ちでいっぱい」と頰を紅潮させた。「必ず立派な舞台人になるよう、頑張ります」と決意を新たに、前を見つめていた。