米津玄師、朝ドラ主題歌の「100年」に込めた思い 朝ドラ印象的なシーンも告白
ミュージシャンの米津玄師が26日、NHK「あさイチ」のインタビューで、朝ドラ「虎に翼」の主題歌「さよーならまたいつか!」について、歌詞に出てくる「100年」に託した思いを語った。
この日は「虎に翼」に花岡悟役で出演している岩田剛典がゲスト。その流れで、朝ドラ主題歌の話題となり、主題歌を担当した米津のインタビューを放送した。
米津は今回の朝ドラ主題歌について「夜型の人間なので、自分にとってはチャレンジだった」と振り返り、台本を読み込み、寅子ら、登場人物の人生や境遇に思いを馳せて作成したという。
ドラマで一番印象に残っているシーンも上げ、それが寅子とはるが、大学進学を巡って言い合う場面だったという。はるは寅子の幸せを願い、見合いを勧めるも、寅子は「お母さんの言う幸せも地獄にしか思えない」と口にしてしまう。米津は「自分も常日頃、生きていてそう感じるときがあるんで、そういう自分とリンクする部分を拾い上げながら曲を作っていく作業だった」と振り返った。
その歌詞の中には「100年」という言葉が頻繁に出てくるが「100年先とか、結構な先じゃないですか。それこそ自分自身も、誰も何も覚えてない先の事に思いを馳せることがよくある」といい「怒ったり悲しんだりする出来事も、とてつもなく先になると何も残ってない、すごくちっぽけな出来事と思えると安心できる、救いを感じる」と説明。
ただ、同時に「100年たっても何もかもが消えてなくなるわけではなく、誰かが残したものを受け取って、それを自分たちが誰かに託していくっていう、その連続で生活、文化って連続していくと思う。そういうのが美しいよなって」ともコメント。
寅子のモデルは女性初の弁護士となった人物だが、「長い時間がたつにつれ、当たり前というか、そうやって受け継いで生きてきたものを託されながら今、生きているのがとても豊かなことと思ったので、ああいう表現になりました」とも語っていた。