元女流棋士のフジ竹俣アナ 初かど番の藤井叡王を「内心ちょっとうれしいんじゃないか」と推察
元女流棋士のフジテレビ・竹俣紅アナウンサーが3日、同局系情報番組「イット!」に生出演。2日に行われた将棋の第9期叡王戦五番勝負第3局について解説し、敗れて対戦成績1勝2敗と初のかど番に追い込まれた藤井聡太叡王(名人、竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将との八冠)について「内心はちょっとうれしいんじゃないかな」と推察した。
竹俣アナは、藤井叡王の敗因について「ミスが出て、そこで不利になってしまったんですが、そういった状況は今までにもある」としつつ、「そういうまずい状況の時、恐ろしいわなを何個も仕掛けていって、それで時間が切迫している中で、相手はそのわなにかけられてしまって、それで勝つというのが一つのパターンになっているんですが、今回はそのたくさんのわなに伊藤七段が全く引っかからなかった」と分析した。
竹俣アナはさらに、藤井叡王と挑戦者の伊藤匠七段の関係性も紹介。同い年で幼少時から「西の藤井、東の伊藤」と呼ばれていたなどとし、「私だけではなく、昔から将棋界の方はようやくこう(タイトル戦で激突するように)なったというところがあって、ほんと関東の人はもう待ちに待ったと思います」と笑顔で話した。
その上で、叡王戦第3局終局後の藤井叡王について「本当に悔しそうな顔をされていたんですけれども、ただ内心は、ちょっとうれしいんじゃないかなと思っていて」と指摘。その理由を「将棋というものを突き詰めていらっしゃる方なので、自分と同じくらいの強さ、拮抗するような相手が現れて、しかも同世代。感覚もちょっと似ているところがあって、将棋を突き詰められる相手が現れてくれたっていうことに、ちょっとうれしいんじゃないかなって」と推察した。
竹俣アナは、藤井叡王がプロを目指して東海研修会に入会したのと同じ2010年に、森内俊之九段門下で女流研修会に入会。12年7月に女流3級の資格を得た。同10月1日付で女流2級に昇級し、正式に女流棋士となった。その後、女流初段まで昇段したが、19年3月末で日本将棋連盟を退会。21年4月にアナウンサーとしてフジテレビに入社していた。