１０月に退団する宝塚歌劇段雪組トップスター彩風咲奈（あやかぜ・さきな）のプレ退団公演となる、ドラマティック・リサイタル「ＡＬＬ　ＢＹ　ＭＹＳＥＬＦ　－ＢＬＯＯＭ’Ｓ　ＣＯＬＯＲＦＵＬ　ＭＥＭＯＲＩＥＳ－」大阪公演初日が４日、ＮＨＫ大阪ホールで開催された。

　７月開幕の１本物の大作「ベルサイユのばら－フェルゼン編－」（宝塚大劇場７月６日～８月１１日、東京宝塚劇場８月３１日～１０月１３日）で退団する彩風にとって、これが最後の歌い踊れるショー形式のリサイタルとなった。

　１幕目は彩風の初舞台「シークレット・ハンター」から新人公演の主演作「ロミオとジュリエット」、スターとして活躍した「るろうに剣心」などの曲を歌い踊った。また２幕目はトップスター就任後の「ＣＩＴＹ　ＨＵＮＴＥＲ」の「Ｇｅｔ　Ｗｉｌｄ」など披露するなど、１８年間の舞台の軌跡を、物語仕立てで丁寧に追い、名場面が次々とよみがえった。

　彩風は「素晴らしい作品へのいろんな思いを振り返りました。ゴールデンウイークにここにいらっしゃったことを、後悔させません！」と白い歯をこぼした。客席と一体になったダンスやペンライトに「初日から完璧で！いやぁ愛だなぁ～」と感無量の面持ち。「５日間しかございませんが皆さまに楽しかった、発散できた！と思っていただけるように駆け抜けます」と力強く宣言していた。

　８日まで。