堂本光一 「Endless SHOCK」国内演劇の単独主演上演数1位! 森光子さん「放浪記」の記録更新

 カーテンコールで今井翼(右)から祝福される堂本光一(撮影・開出牧)
 アクロバティックな演技を見せる堂本光一(撮影・開出牧)
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 KinKi Kidsの堂本光一(45)が主演するミュージカル「Endless SHOCK」が9日、東京・帝国劇場で通算上演2018回を達成し、国内演劇の単独主演最多上演記録を打ち立てた。これまでの記録は森光子さん主演の「放浪記」の2017回だった。「SHOCK」シリーズは2000年から光一が主演を務めてきた。今回の「Endless-」は大阪で7、8月、福岡で9月に上演。その後、11月の帝国劇場公演をもって、シリーズを終了する。

 飽くなき向上心を胸に一歩一歩を踏みしめ、前人未到の境地へとたどり着いた。2000年11月2日に迎えた「MILLENNIUM SHOCK」の初日から8589日。2018回目の「SHOCK」でも、24年前と同じ帝国劇場で光一は歌い、踊り、客席へと感動を届けた。

 平たんな道のりではなかった。02年6月には、初日公演前の最終通し稽古でじん帯を損傷も、全公演で主演を務めた。11年3月11日には、幕あいに東日本大震災が発生。28公演の中止を余儀なくされた。多くのトラブルやアクシデントを乗り越えながら、そしてショーそのものをより魅力的に進化させ続けた軌跡が「SHOCK」シリーズの歴史に刻まれている。

 日本演劇史に刻んだ節目。その心境について光一は「あらためて感じるのは、お客さんも、スタッフも、共演者も皆、作品のためにやってくださっているんだっていうこと」と語る。そして自らに湧き上がる情熱の源流を「自分も皆のために頑張ろうと思う気持ち、それが全ての力になっている。そこに尽きる」と明かした。

 数字の上では、森さんがライフワークとしていた舞台「放浪記」で積み上げた国内演劇の単独主演の記録を更新した。森さんは初演から体調を崩す直前の09年まで毎年「SHOCK」を観劇し、昼夜2公演の日にはお弁当を差し入れてくれた。同じ道を行く後輩を時に激励し、時に温かく見守り続けていた森さんを光一は「母ですね」と話し「今も昔も変わらない、尊敬すべき偉大な大先輩。同列には並べない」と恐縮した。くしくもこの日は森さんの誕生日で「本当にびっくり。鳥肌が立ちました」。何かに導かれるように、金字塔を打ち立てた。

 終演後は初演時にライバル役を務めた今井翼(42)を筆頭に、屋良朝幸(41)、森公美子(64)ら過去の出演者が駆けつけスペシャルカーテンコールを実施。恒例のくす玉割りに加え、2000本のバラに彩られたアーチと、18本のバラの花束で2018回目を祝った。光一は満員の客席を見渡しながら「この景色が見られるのは本当に幸せ。温かい拍手をいただいてこんなに力になるものなのかと感じました」。その力を糧に、ラストイヤーを走り抜ける。

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