石原良純 裕次郎さん死去で干され窮地だった 救ってくれた恩人の教えは「休むな」
タレントの石原良純が、10日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演。芸能界から“消えかかった”過去と、引き上げてくれた恩人の存在を明かした。
芥川賞作家で東京都知事も務めた故・石原慎太郎氏の次男で、叔父に国民的大スターだった俳優の故・石原裕次郎さんをもつ良純。裕次郎さんが社長を務めた石原プロモーションで芸能界デビューし、その関係性で人気ドラマ「太陽にほえろ」「西部警察」に抜てきされたことで、多くの業界関係者が近寄ってきたという。
だが1987年に裕次郎さんが死去。後ろ盾を失った良純はあっという間に干されてしまったという。そんな中、良純は「変わらなきゃいけないと思った、そんな漠然としたきっかけで」と石原プロを退所し、大学時代の友人をマネジャーとして独立した。だが直後に友人も去ってしまった。
ピンチに陥った良純に、旧知の間柄だった元婦人画報社社員の三原栄子さんが手を差し伸べ、マネジャーに就任。独立していた三原さんは、良純のためにそれまでの仕事を辞め、マネジメント業一本で良純を売り込みに走った。
三原さんが取ってきたバラエティーの仕事が当たり、良純は徐々にスターダムへ。多忙となり、休みをほしがる良純に、三原さんは「スターは休むな!」と教育。「この世界で生きるんだったらスターでいないとダメ。プロフェッショナルとして生きる」という教えを胸に、良純はテレビ以外にもコラム執筆や気象予報士の資格取得に取り組み、仕事の幅を広げていった。
その後、三原さんは悪性リンパ腫を患い、2019年に死去。6年にもわたる闘病生活中に顔を合わせることはなく、休まず働き続けた良純は「俺は間違ってなかったと思うんだよな…」と、三原さんの教えを守り続けてきた思いをしみじみと語った。