宝塚 月組トップ月城かなと本拠地に別れ「最後まで清く正しく美しく、そして朗らかに」
7月に退団する宝塚歌劇月組トップスター・月城かなとが12日、兵庫・宝塚大劇場「Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。現在、東京宝塚劇場で退団公演中の花組トップ柚香光は同期で、2公演連続の退団公演となった。
本公演後に行われたサヨナラショーは、約30分間上演された。気品あふれる美貌と演技力を誇った月城の代表作「グレート・ギャツビー」をはじめ、「ブラック・ジャック 危険な賭け」などを、同時退団するトップ娘役の海乃美月、次期トップの鳳月杏らと披露した。
また最後の大階段を「東京公演がまだあるので」と本名に戻るのはまだ早いと、男役の正装・黒燕尾姿降りてきた月城。同期の星組トップの礼真琴が駆けつけ、花束贈呈を行った。耳元でささやく礼に、月城も笑顔で返していた。
幼い頃は親の背中に隠れる恥ずかしがり屋だったが「人生で初めて勇気を出して、宝塚を志しました」と振り返った。そして「皆さんのそばで豊かにしていただいた心で、『清く正しく美しく、そして朗らかに』東京公演の最後までつとめてまいりたいと思います」と宝塚のモットーを口にして感謝。また「今日はいろいろなこと思いだし、舞台の神様がそばにいてくれような気がします」と笑顔を見せた。
東京宝塚劇場は6月1日~7月7日。