宝塚歌劇の代表作の初演５０年を記念し、レジェンドＯＧによる「ベルサイユのばら５０～半世紀の軌跡～」が１４日、大阪・梅田芸術劇場で初日を迎える。それに先立ちゲネプロが行われた。

　１９７４年の初演から５０年。初代オスカルを演じた榛名由梨をはじめ、鳳蘭、安奈淳、麻実れいら昭和の「ベルばら」を彩ったレジェンドから、平成を彩った日向薫、紫苑ゆう、安寿ミラ、涼風真世、一路真輝、麻路さき、湖月わたるらの元トップスターらが集結。初演から２０１４年までの各時代を歌とトークでつづった。初演の演出を手がけた植田紳爾氏もトークに加わり「陰ではいろいろ大変だった」と苦労も明かした。

　この日のダイジェストシーンではオスカルを元宙組トップの凰稀かなめ、アンドレを緒月遠麻、フェルゼンを元宙組トップの和央ようか、マリー・アントワネットを元星組トップ娘役星奈優里で、今宵一夜やバスティーユ、断頭台などの名シーンが集められ、見応えのあるものになった。

　退団後は芸能界には進まず、宝塚音楽学校の教壇に立っている紫苑ゆうも登場。現役時代と変わらぬ姿を見せていた。

　ゲネプロには７月に「ベルサイユのばら－フェルゼン編－」を上演する雪組の劇団員も客席に姿を見せ、熱心に先輩たちを見入っていた。榛名も「（雪組トップの）彩風咲奈さんも、『ベルばら』を見て志したとか。みんな頑張って！」ステージの上から後輩にエールを送っていた。

　出演者は日替わりで、１９日まで上演。東京公演は東京建物Ｂｒｉｌｌｉａ　ＨＡＬＬで５月２６日～６月９日。