Aぇ!group 船上でデビュー報告 道頓堀ジャック「《A》BEGINNING」大声援の中熱唱
関西ジュニア内5人組グループのAぇ!groupが14日、大阪・道頓堀でデビューイベントを行った。サプライズ開催にもかかわらず、戎橋周辺の会場には約7000人のファンが集結。船上でデビューを報告し、15日発売のデビューシングル「《A》BEGINNING」を熱唱した。デビューを祝う温かい拍手が降り注ぐ中、メンバーたちは「道頓堀を聖地にしたい」と大きな野望を口にし、さらなる飛躍を誓った。
抜けるような五月晴れの日差しが、道頓堀川の水面に輝く。船上に赤と黒を基調とした衣装の5人が登場し、正門良規(27)が「私たちAぇ!groupは明日、CDデビューをさせていただきます!」と高らかに宣言すると、デビュー曲「《A》BEGINNING」を披露。デビューを待ちわびていたファンとともに、最高の船出を飾った。
道頓堀をジャックした。イベント開催は直前まで伏せられ、告知はスタート1時間前のSNSでの発信のみ。それでも両岸はもちろん、戎橋と太左衛門橋まで人で埋まった。360度の壮観な景色にメンバーも驚き。末澤誠也(29)が「あんなに人って集まるんやって思いました。平日の昼間なのに」と語れば、佐野晶哉(22)も「あんなに来るとは思わなかった」とうなずいた。
草間リチャード敬太(28)は「あの船の上で周りからの声援で元気をもらえるとは。マラソンの沿道みたい」と語り、正門は「僕らからすると生活の場所に近いので、非日常感があった」と話した。テレビ番組の企画で道頓堀川に潜水した経験もある小島健(24)は「あの時は濁っていたけど、船からの景色はめっちゃキレイでした。楽しかったし、うれしかった」と笑った。
結成から5周年で迎えた飛翔の瞬間。ジュニアとしての経験を積み重ね、入所15年目、29歳9カ月と事務所史上最年長でのデビューとなる末澤は「早かったような長かったような。今は前しか見ていない?そうですね」と未来を見据える。
始まりの地となった道頓堀。「ずっとお世話になっている松竹座もあり、大阪と言えばと慣れ親しんだ場所。僕たちにとっての聖地になってほしいと思うが、まだ、僕らでは道頓堀にふさわしくない。もっと僕らが大きくなって、オレたちの聖地にするぞって感じです」と小島。大きな夢に向け、華々しく出港した。
◇Aぇ!group 2019年2月に6人組グループとして結成。SUPER EIGHT・横山裕が企画・演出した舞台「僕らAぇ!groupって言いますねん」、23年の全国ツアーなど精力的に活動。同年末に福本大晴が脱退して5人体制になった。24年3月16日のコンサート中にデビュー決定を発表。5月15日に「《A》BEGINNING」でCDデビュー。